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ベルセルク、面白いんだな。
ベルセルクの面白さは。
物事はうまくいくことばかりじゃない。
苦労もすごくする、理不尽なこともある。
きれいごとばかりじゃない。
全て主人公側に都合よく帳尻があうわけでもない。
主人公も普通に死にそうになる、手もなくなる、片目もなくなる。
目の前で女が奪われる。
なかなか鬱陶しい展開があとからあとから。
たぶん少年誌で連載したらこんなにもうちょっと手前のところで助けられたり、このレベルまで痛みを伴ってないよね、というさじ加減。
世の中そううまくいかない、困難もいっぱいある、理不尽もたくさんある、そんな「知ってるこのもどかしい感じ」なリアリティが面白いんだと思う。
舞台はリアリティとかけ離れたファンタジーだから、尚更。